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 このコーナーは、環境情報センターで環境に関する相談等を受け付けたり環境講座を開いたりしている環境省登録の環境カウンセラーによる環境に関するちょっとした話題を掲載しています。
◆環境カウンセラーとは?
 環境保全に関する豊富な知識や経験を持つ人材で、環境保全活動に取り組もうとする市民の相談にのるとともに、自ら環境保全活動を行う人材を言います。
 詳細は、環境省が発行している環境問題に関するスペシャリスト『それが「環境カウンセラー」です。』(http://www.env.go.jp/policy/counsel/index.html)をご覧ください。
NO.1  3R・4R・5Rを実践しよう
NO.2  良い面・悪い面…バイオエタノール
NO.3  めざせ1人、1日、1kg CO2削減 
NO.4  最近の子どもたちの環境に対する意識
NO.5  家庭料理でごみ減量が
NO.6  地球温暖化と生物
NO.7  家庭でできる省エネ
NO.8  地球で使える水 目薬数滴?
NO.9  直売野菜の“ECO”な関係
NO.10 ゴミを出さない生活できますか
NO.11 二酸化炭素は悪者なの?
NO.12 汚れた水はどこへ行くの?  
NO.13 ゴミに恩恵を受ける野鳥と被害を受ける野鳥  
NO.15 山火事を乗り越える植物 バンクシア  
NO.16 ウンチで発電!?  

 
NO.1 3R・4R・5Rを実践しよう
旧相模原市内で去年10月からプラスチックで作られたカップなどのリサイクルが始まりました。今年1月から7月までの回収量は、4,472tで予想を33%上回る量が回収されました。これは、1世帯あたり1ヶ月に2.4kg出したことになります。また、プラスチックのリサイクルが始まる以前から資源として回収していた紙やびん、布も出される量が増えているので、今年度、家庭から出る一般ごみの量はかなり減ることになります。
ごみは燃やすと環境をよごします。どうしたらごみを減らすことができるか、その行動でよく言われる3Rですが、この3Rに〈Refuse(リフューズ):必要ないものはことわる〉を加えた相模原市で実践を呼びかけている4R、さらに、こわれたおもちゃやカバンなどを〈Repair(リぺア):修理して使う〉を加えた5Rでもっとゴミを減らすことができます。
さあ、あなたもできることを実践して、地球を守りましょう。
 
 
NO.2 良い面・悪い面…バイオエタノール
環境問題について私がいつも悩むのは、環境に良さそうに見えるものも実は環境に悪い面を持つ、というケースが結構あることです。
たとえば、『地球温暖化を防ぐために石油の代わりにバイオエタノールを使おう』という動きが世界中で進んでいます。「バイオエタノール」は、サトウキビやトウモロコシ、木材などの植物から得られるエタノールで、温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素(CO2)を増やさないことから注目されています。バイオエタノールも燃やせばCO2が出ますが、植物が成長する時にCO2を吸収しているので差し引きゼロ、と考えるわけです。CO2を増やさない燃料なんてすごい!
でも残念ながら「裏の面」もあります。現在使われているバイオエタノールの原料は、ほとんどがサトウキビやトウモロコシなど食糧や家畜の飼料です。食べられるものを燃料に使うのですから、当然資源のとりあいになり、食用油、牛肉、砂糖など、さまざまな食品の価格が世界中で急に上がりました。食糧を燃料とすることは、やはりどこかおかしい気がします。
ただ、最近食糧をとったあとの廃棄物からバイオエタノールを作る研究が進んできたようです。こういう技術が進めば、いずれは「裏の面」が解消されるかもしれません。
いつも新しい情報をキャッチして、柔らかい頭で考え続けることが大切ですね。
 
 
NO.3 めざせ1人、1日、1kg CO2削減
最近、石油の値段がドンドン上がってきていますね。家計を預かる人は不安な毎日を送っていると思いますが、今後も高値のまま続くとの見方が一般的です。石油をなるべく使わない=省エネ行動は、二酸化炭素(CO2)の削減=地球温暖化防止につながります。
1997年京都に主要各国が集まって、家庭や企業からのCO2などの温室効果ガスの排出量を低減する約束を決めました。それから10年が過ぎましたが、現在日本のCO2 は増え続けています。特に家庭からの排出量は増加しており、1990年から2005年までの間に約1.4倍にもなりました。
そこで、環境省は、家庭でできる「めざせ1人、1日、1kg CO2削減」と言うタイトルのCO2排出量削減にチャレンジすることを呼びかけています。
これはCO2の排出削減量が1kg以上になるように環境に良いことをいくつか行うことです。これを全員が実行すると1年間で約3700万トンの低減が可能だそうです。
ちなみに1kgのCO2の量は、サッカーボール100個分の体積に相当します。
みなさん一人ひとりが、このチャレンジに参加して温暖化防止に取り組みましょう。このチャレンジへはインターネットで「チームマイナス6%」のホームページから登録します。
http://www.team-6.jp/try-1kg/
 
NO.4 最近の子どもたちの環境に対する意識
1970年代以降、環境問題が強く意識されるようになりましたが、今では小学校低学年から社会科、理科や総合的な学習で環境学習が行われています。
そのなかでは地球上に生きる現代の人々だけでなく将来世代の人々が平和で健康に暮らすことができる社会的公正や自然環境との共生を掲げる「持続可能な開発」が掲げられています。
それを受けてか、最近、子どもたちの意識は、環境に関する知識を得るために参考書を読むことなどに加え、自分たち自身が環境保全のために何をするかに関心を示すように変わっているように見えます。
環境先進国では、環境教育を次の三つに分類する考え方が議論されています。
1.自然の仕組みと自然と社会との関わりなどについて学ぶ「環境についての教育」
2.自然環境の中での体験を通して環境へ関心を深め大切に思う「豊かな感性」を育む「環境を通しての教育」
3.上の二つの教育による知識、体験を基礎として環境問題の根本的解決に向けて社会改革を目指す「環境のための教育」
 
NO.5 家庭料理でごみ減量が
「景気が悪くなり、素材を買って料理を作る過程が増えた」と新聞に載りました。支出を少なくするためだと思いますが、『家で料理を作ること』は環境を守ることにもつながっています。
なぜなら、残飯として捨てる量が少なくなるからです。それぞれ家族の食べる量に合わせて料理を作るので、ごみが減ることになります。レストランの残飯として捨てる量は、家庭に比べ数倍にもなるのです。
また、素材を買うため、どこでどのように作られたものかわかり、安全性も高まります。地元で作ったものを買えば、運搬するエネルギーも少なくてすみます。
このように、環境を守ることは、ちょっとした生活の見直しからできます。
 
NO.6 地球温暖化と生物
「温暖化」はナゼ問題になるのでしょうか?
暖かくて住みやすくなり、お米もたくさん取れるようになる場所もあります。でも、暑くて乾燥して作物の採れないところや、大雨の被害がひどくなるところも出てきます。
これらの話は、みな人間にとっての話ですよね。
地球の上にはいろいろな生き物が暮らしています。
もともと南の方の暖かい場所で暮らしていた虫が、最近の10年ほど前から相模原より北の土地で見つかっています。それは、暖かいところの植物が北の方でも育っていることや、冬の寒さが少ないので虫が越冬できること、なども原因です。
反対に、寒いところが住みかだった生き物は、住むところがなくなり、絶滅してゆきます。
地球上の生き物は、地球が誕生してからの何億年という時間の中で進化して生き続けています。
私たちが便利な生活をしているために、多くの生き物の命を奪うことがあってはならないのです。


NO.7 家庭でできる省エネ
厳しい寒さが続くこの時期は暖房用のエネルギー消費が多くなります。電気や石油、ガスなどのエネルギー消費が増えることは地球温暖化にもつながります。そこで、家庭で比較的簡単に出来る省エネをあげてみました。
1 暖房の温度を1℃下げる。
その代わりに服を1枚多く着るなどして調整しましょう
2 待機電力を少なくする。
長時間使わない時はコンセントを抜くなど主電源を切るようにしましょう
3 シャワー時間を減らす。
体を洗っている間は、お湯を流しっぱなしにしないようにしましょう
4 家族が同じ部屋で団らんし、暖房や照明を節約する。
使っていない部屋は照明、暖房を切りましょう。
5 買い物袋を持ち歩き、包装の少ない野菜を選ぶ。
トレーやラップは家に帰れば、すぐゴミになってしまいます。買い物袋を持ち歩けばレジ袋を減らせます。
6 テレビ番組を選んで、テレビの利用時間を減らす。
見たい番組だけを選んで見るようにしましょう。
7 暖房便座は使用していないときはふたをしておく。
(全国地球温暖化防止活動推進センターより抜粋)


NO.8 地球で使える水 目薬数滴?
地球の表面積の約70%が海です。その海の水(=塩水)は地球にある水の97.5%を占めています。さらに塩水でない淡水の70%は北極や南極の氷で、地中深いところの地下水や汚染された水などを考えると、人が使える淡水は地球の水の0.01%にしかすぎません。地球の全ての水がペットボトル1本分(1.5 ㍑)と仮定すると、人が使える水は目薬数滴にすぎません。
日本は水が豊富で「水に流す」などのことわざがあるように水が資源であるという認識はありませんでした。しかし、水の汚染が問題となり、水を買う家も増えています。
ところが、ペットボトルの水は加工する時に様々なエネルギーを使います。また輸入した水はさらに輸送エネルギーもかかってしまいます。
水の汚染の原因は私たちの生活の中で使ったものが8割以上です。水の汚れを防ぐためには、食べ残しや飲み残しを流さないこと。また汚れは水だけで落ちるものもたくさんあるので、洗剤などの使用量をできるだけ少なくする工夫が大切です。
水を汚すことや、ペットボトルの水を飲むことも温暖化を進めてしまいます。今、「水を使うこと」を考えてみませんか。


NO.9 直売野菜の“ECO”な関係
畑の一角につくられた野菜の直売所には、採れたてのトマト、キュウリ、ナスやピーマンなどが並んでいます。直売所の野菜は近くに住む人に「新鮮で安い」ととても好評です。直売所の野菜は露地物が殆どで、ハウス栽培でのエネルギーがかかっていません。畑にお店があるので、品物を運ぶためのエネルギーもかかりません。まさに“ECO( エコ )”です。
また、最近、有機野菜の消費が増えていますが、その訳は味が濃く、栄養価が高く、おいしいからでしょう。有機野菜とは、牛や鳥の糞や米ぬか、枯れ葉や生ゴミなど、従来は捨てていたものを有機肥料にし、この有機肥料を使って育てた野菜のこと。有機肥料を使うと野菜の生育が良く、害虫に強くなるため、農薬の散布も少なくて済みます。有機野菜を食べること、これも“ECO( エコ )”です。
直売所で有機野菜を買う、そんな“ECO( エコ )”な関係をつくりませんか。


NO.10 ゴミを出さない生活できますか
相模原市民は1世帯で1日当たり1.37kgものゴミを出し、その処理に1世帯当たり年間21,487円の経費がかかります。現在、ゴミを焼却する南清掃工場を新しく建設していて、来年4月に本格稼働となります。新工場は1日に525tのゴミの焼却能力があり、日本でも有数の大きなゴミ焼却施設です。
もちろん最新の工場ですから排ガス処理やエネルギー利用は進んでいますが、環境負荷はゼロではありません。最新工場ができたからゴミを減らさなくてもいい、ということにはなりません。
また、リサイクルすることでごみを減らし、環境負荷を少なくしていると満足していませんか?リサイクルは大切ですが、多量のエネルギーや多くの費用(市民の税金)をかけて再資源化されているなど、問題点も多いのです。
環境のためには何よりも「ゴミを出さない生活」にすることが大切です。


NO.11 二酸化炭素は悪者なの
地球の表面は太陽の光を受けると物を温める性質をもつ赤外線を放射します。地球の表面からでた赤外線は多くが宇宙に飛んでいくのですが、一部は大気中にある二酸化炭素に吸収され、地球を暖めます。
では、二酸化炭素は地球温暖化をもたらす悪者かというと、そうではありません。もし二酸化炭素がなかったら赤外線が吸収されなくなり、地球の温度はマイナス19度まで下がると言われています。二酸化炭素の保温効果のおかげで人間が住むのに適した温度になっているのです。
また、二酸化炭素がないと植物は光合成という大切な活動ができず、成長することができません。二酸化炭素は生き物にとってなくてはならないものです。
問題は、産業革命以降、人間の活動から二酸化炭素が増え過ぎ、大気中に吸収される赤外線の量が増え、温度が高くなり過ぎることにあるのです。

 
NO.12 汚れた水はどこへ行くの?
みなさんは、トイレや洗たく、台所で汚れた水がどこに流れていくか、知っていますか?相模原市内の家庭から出た排水は、相模川沿いに埋められた太い下水管に集まり、下流の藤沢にある下水処理場で自然環境に影響がないようにきれいにされてから相模川河口に流されます。
では、下水処理場できれいにするのだから、家庭から流す水は汚れていても大丈夫?いいえ、下水処理場で処理できる量には限りがあり、汚れた水をたくさん流すと処理しきれなくなってしまいます。家庭から流す水はできるだけ汚さない方がいいのです。
また、下水処理場ではどんな汚れた水でも処理できるわけではありません。洗濯で使う合成洗剤は処理場でも浄化できず、海に流れ出てしまいます。熱が出たときに使う薬の抗生物質はおしっこと一緒に流れ、これも処理できずに海に流れてしまいます。
下水処理場で処理できない洗剤や抗生物質などは、海の生物を汚染して、回りまわって食べ物(魚や海草など)として私たちの口に入ります。安全な食べ物や健康のためにも、私たちが水を汚さない工夫をすることが必要なのです。
 

NO.13 ゴミに恩恵を受ける野鳥と被害を受ける野鳥
市内に多くいるカラスには2種あることをご存知でしょうか?とてもよく似ていますが、くちばしが太くて体の大きな「ハシブトガラス」とくちばしが細くて体の少し小さい「ハシボソガラス」です。市街地のゴミ収集場所でゴミをあさっているのは、ほとんどハシブトガラスです。人間の出す生ごみを食べることによって増えた都会のハシブトガラスはツバメの巣や雛を襲い、町の中のツバメが少なくなったといわれています。
ヒヨドリやメジロは木に巣を作りますが、巣材としてビニールひもを利用することがあります。また、ハシブトガラスはハンガーをよく使います。
一方でゴミに困っている鳥もいます。釣りに使われるテグスが川や海岸によく落ちていますが、これは大変強くてなかなか切れません。足にテグスがからまったカモメの仲間は、足がくさって落ちてしまい、片足になってしまう事がよくあります。また、落ちているテグスやひもに体がからまって木の枝から宙づりになって死んでしまう鳥もいます。
ゴミにより特定の種類の鳥が増える事から、他の種類に悪影響が出る事もあります。また、ゴミにより被害を受ける鳥もいます。ゴミ対策は野鳥の保護のためにも必要なことです。
 
NO.15 山火事を乗り越える植物 バンクシア
現在、地球上の森林は伐採や農地の開拓などにより減少しています。この荒れた土地が自然の力で元どおりになるには温帯林で 200 年~ 300 年、熱帯林で 400 年~ 500 年かかると言われています。特に熱帯雨林の伐採された土壌は粘土質で栄養分が浸透しにくいため樹木の成長が悪く、その表層にある養分を含む土はとても薄いので雨によって流されてしまうなど、一度森林が破壊されると簡単には再生されません。
オーストラリアに、小さな花がたくさん集まってコップを洗う細長いブラシのような花形と果実を持っているバンクシアという植物があります。オーストラリアはとても乾燥しているため山火事がよく起こります。バンクシアの果実は山火事による炎の熱により殻が弾けて種子を地面に蒔き散らし、燃え尽きた地面から新しい命が芽を出し林を形成していきます。
山火事により絶滅する樹木が多いのですが、このバンクシアのように山火事を乗り越えて子孫を残す植物もあります。
自然の力は偉大ですね。
 
NO.16 ウンチで発電!?
 ウンチはなにに使われているのでしょうか?
昔は畑や田んぼの肥料はウンチやオシッコだけでした。家畜のウンチは今でも畑や田んぼの大切な資源ですが、微生物に食べさせてメタンガスを作り、それを燃やして電気を作ることができます。これをバイオガス発電といいます。ドイツやデンマークでは、農場からでる家畜のウンチを利用したバイオガス発電所がたくさんあります。日本ではまだまだ少ないのですが、岩手県葛巻町、京都府八木町など全国にも広がりつつあります。
 私たちが多く使っている石炭や石油などは、燃やすとたくさんCO2を出して地球温暖化の原因になったり空気を汚したりしてしまいますが、バイオガス発電は、動物の体から出たものが原料で、また、利用されずに放置されたウンチやオシッコが、川や地下水を汚してしまう問題も解決してくれる、とても環境にやさしい方法です。
 今までやっかいものだと思われていたウンチから、私たちのくらしに役立つ電気ができるって、とってもすてきですね。
 
 
 
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